iPad mini触ってきた

量販店の店頭でも十分な数を展示していたけど、人気もそれなりに高くて展示スペースの周りは人だかりができていた。先週までNexus 7に人だかりができていたがそちらが閑散としているのが対象的
触った第一印象は軽い、もちろん物理的な意味で。やはり、地図での細かい文字の表示やウェブを表示させた時に都度感じるフォント表示の残念さは隠せない。この解像度を持って電子書籍やコミックのコンテンツにも全く問題がないというのは老眼でもない限り、信者脳乙と言わざるをえない。
初代iPadユーザとしては解像度が落ちたわけではなく、むしろppiは解像度そのままで表示面積が小さくなったのに比例して高くなったのだけど一度Retinaの表示を見ためには残念感がつきまとう。今のppi競争を始めたのはほかでもないApple自身なので中途半端に逆戻りしないで欲しかった。
4:3の表示部にはあまりポジティブな感情はなかったのだけど、触ってみて悪くないなと思えた。表示面積もさることながら横に広いことが画面の「広さ」を感じさせる。ウェブ画面は通常縦に長いので16:9など縦に長い方が有効な表示面積は多いはずなのだけど、タブレットでは通常のウェブ表示に必要な横幅が解像度ではなく物理的な大きさとして不足気味。勢い横幅に合わせて表示するのでここのペインが小さくなりすぎる、最近のppiの高い表示デバイスなら力技で表示しきってしまうのだけど物理的に指でポインティングするにはやはり小さくなりすぎる。顕著な例としてはよくあげられるYahoo!Japanのトップページがそのいい例。3ペイン構成をされると1ペイン辺りの表示面積が狭くなりすぎるのだ。それに対してiPad miniの4:3だと解像度はともかく面積的にある程度の大きさが確保できるのでポインティングに無理がない
iPad miniの解像度がiPad 1/2と同じにしてあるのはアプリの互換性のためで、iPad 1/2のアプリならそのまま使えるというのは多少異論がある。解像度はたしかにそのままだけど、ppiが前述のとおり上がっているので精緻に表示設計をしているアプリなら押しやすいボタンが小さくて押しにくいボタンになってしまい、ちょっと小さめにデザインしたボタンはかなり無理のあるサイズにまで小さくなってしまう。かつてMac OSppiを頑なに一定に保つことでUIの一貫性を確保して、Retina液晶導入にあたってもppiを丁度2倍にすることでユーザー体験を損ねること無く高解像度を実現した会社にしては新規フォームファクタを導入するにあたって中途半端な対応だったと思う