企業におけるべからず

どこか特定の企業を指しているのではなく、一般論ですので念の為

意志決定権者が多すぎる

事業方針などにおいて「Aがやりたい」「Bがやりたい」「Cがやりたい」などと各人が意見を出した際に最終的に決定する意志決定権を持つ人間が一人あるいは完全に同期がとれる程度に少数でないと失敗する。
最大公約数的にANDを取っていった結果なんでもあるけど何にも無いという状況に陥いる。大企業でかつ、十分に資金のかけられるプロジェクトならばそれも有りだが、小さい企業や事業立ち上がり初期において同じことをするのは自殺行為。
コンセプトは一人の頭の中にあれば良い。

社長より偉い人間が居る

厳密に言えば株主は雇われ社長よりも偉いのだけど、彼らは一々事業内容にまで口を出すことはないだろう。しかし、資本関係やその他しがらみで直接の指揮権が無いはずの社外の人間が社長よりも権力を持ち事業内容にまで口を出すような会社は失敗する。
当然社外の人間なので最終的な責任を負うこともなく、しかし事業内容の変更や撤退に際しては説得や説明などで非常に高いコストを必要とする。実際には現場においてその事業の成否や継続について言及すること自体が禁忌となり、やや放置気味に赤字を垂れ流すことなる。
責任者は責任取るから偉いのだ。

非対称な人員配置

文化の異なる2つ以上の会社を繋げて一つの事業を行うに際して、それらの人員の溝を埋める努力を怠るような会社は失敗する。
経営レベルでの協業などと言っても社員レベルにおいては、放っておいて違うバックグラウンドを持つ社員同士が自然に混ざり合うものではない。古典的手法ではあるが、一緒に飯を喰う酒を呑むという最低限の努力は払うべき。出身母体ごとに徒党を組んで陰口を叩き合うような状況でスムーズにビジネスが行えると思う方がどうかしている。