D02HWではまる

家にIPが無いといっていたら、会社の人がEMobileD02HWを貸してくれた。USB接続で7.2Mbps対応のモデムだ。
早速、自宅のノートPCに繋いでみたのだが、これがなかなか上手く動かない。接続した瞬間はUSB接続のCD-ROMドライブに見えて、その中にある自動起動のプログラムからドライバソフトを入れるという仕組み。CD-ROM経由でドライバを入れる必要がないのでこれ自体は便利な機能なのだけど、ドライバの認識が私の環境では自動で完了しなくてハマる。
このモデムは2つのデバイスとして認識されるのが正常な状態のようで、一つは通常のモデムでもう一つはポート。セットアップされるダイアルアップ専用ソフトはどちらも認識した状態でないと上手く動かない。手動でデバイスドライバを選択し、Windowsに認識させようとするとどうしても一つしかドライバが入らない。ひとつはポートでもう一つがモデムなのだから、ポートの先にあるモデムは自動認識するかと思い、ポートのドライバでアタッチするとユーティリティはダイヤルの瞬間に失敗する。モデムだけだとそもそも接続されていないと判定される。
どうしたものかと思い、MacBookでもドライバを入れて認識させてみたのだが、こちらは専用ユーティリティが起動直後にクラッシュする。どうやら、MacOSXのメジャーバージョンアップ(試した環境はLeopard)に追従できていないのではなかいと推測された。
試行錯誤の結果、専用ユーティリティでのダイヤルアップを諦めて、OS標準のダイアルアップを使うことでなんとかなった。Windowsのドライバはモデムとして認識さえしてやれば、ダイヤルはできる。どうやらポートは単なる制御用の口であったらしく、通信には必要ないようだ。
MacOSXでもドライバ自体は普通に動くので、OS標準のPPPを設定してやれば難なく動作した。
ドライバをメモリ上に搭載することでCD-ROMドライブを不要とする仕組みは面白いのだけど、どうやらこれはUSBデバイスを内部的に2つもっていて切り替えて動作させているようだ。Windowsだとautorunで起動されるアプリケーションがドライバがインストール済みであることを認識したら、内部の機能を自動的にモデムに切り替える処理を行うようである。そのアプリが走ると見えていたドライブが突然消えるのが少し気持ち悪い。
ドライバのディレクトリを見る限り64bit Windowsに対応していたりするようだった。他にもHUAWAIはExpressCardも出していたりするので、日本のメーカに比べると元気がいいな。ただ、ExpressCardのタイプでもやや問題があったらしいが。
紆余曲折はあったものの、使い方さえ分ればこのデバイスはかなり便利。今なら下手にCFやPCカード型よりもUSBの方が、何かと使いどころが多いだろうし。回線のスループットは光や専用線に慣れた身にはやや遅いと感じる程度だが、定額の無線回線と考えれば驚異的に安いし速い。これなら自分で1回線契約しておいてもいいかと思った。