神様のカルテ

神様のカルテ

神様のカルテ

夏目漱石好きのクドい話し方をする青年医師が、地方病院の救急救命病棟で奮闘する話。
地方医療の矛盾やら救急現場での苦労などを軸に話が進む。いわゆるER勤務なのだが、海外ドラマのそれとは違って毎日銃創患者が運びこまれるわではなく、血みどろの現場というわけではないようだが、野戦病院状態であることには違いはないらしい。
著者は高校時代からの友人で、今でも年に数回押しかけて呑む仲なのだがよもや作家デビューするとは思わなかった。医療現場の描写などは本職だけあって、リアリティがあるのだろう、現場を見たことはないので想像でしかないが。
新人賞程度だから1刷分を売り切っておわりかなーと思っていたけど、今でも話題の新書コーナーに置かれているところを見ると結構継続的に売れているようだ。これは、次に呑むときに奢ってもらわねば
はてダの他の感想を読むとモリミーの影響を指摘する声が多いようだ。実際、本人が森見先生のファンなのだから、影響が無いとは言えないんじゃないかな。編集者にファンなんですと言っていたら、サインを貰ってきてくれたと素直に喜んでいたし