目を擦る女 (ハヤカワ文庫JA)

目を擦る女 (ハヤカワ文庫JA)

目を擦る女 (ハヤカワ文庫JA)

これは久しぶりのヒットかも。ホラーテイストのSF短篇集なのだけど、どれもオチのモヤモヤ感が良い!
テーマとしてはメタ現実を扱っている作品が多いし短編ということもあって、中学生ぐらいのときによく読んでいた筒井康隆の短編を思い出した。しかし、この歳になって読んだためかこちらの方が話も文章も明瞭ですっきり読めた。
ホラーテイストということもあってやや唐突にグロい描写があるのだけど、このぐらいならばなんとか読める許容範囲内だった。ただ、この作家の他の作品ではホラーを前面に出している作品もあるようなのでそちらはちょっと避けつつ早川から出ているのを一通り買ってみるか。