ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

読了。これまでの三作品を初期三部作とすればこの本以降は執筆されたのがかなり間が空いて30年ぐらい経過しているらしい。
SF的描写もかなり変っていて、コンピュータによる航行支援とかが描かれている。1982年に書かれたものとしてはかなり斬新なインターフェイスだけど、今となってはその辺のSF作家なら誰でも思いつきそうな内容。
この巻から主題が地球探索や人類の起源に関する話題となる。宇宙植民を始めてから2万年ぐらい経過すると人類の起源についての知識が散逸してしまうものなのだろうか。
科学技術にしても同様で、作品中では恒星間航行可能な技術は失われずにエネルギーに関する知識だけが失われてしまったりしている。技術が歴史的に見て手戻りしてしまった例はあるにせよ、生存に必須な技術がそんなに簡単に散逸してしまったりするものかな。