The ext3cow File System

ext3をベースにCOWによるバージョン管理をファイルシステムレベルで実装したもの。
ext2からext3のときのように後方互換性があるわけではないらしい。ext3は開発するときのコードベースとして用いただけで、ディスク上でのメタデータは別物になったためとのこと。
実装がファイルシステムレベルで閉じているということもあって、既存の仕組みをそのまま使うためファイル名に特定のサフィックスを付け、その後にUNIX epochで時刻を指定すればその時点でのファイルの中身が取り出せるという仕組み。ファイル名の一部に特殊な意味を持たせるのはUNIX的に「どーなの?」という気がしないでもないが、既存のコマンド群に手を入れなくてもとりあえず使えるのはいいかも。こんなに簡単なインターフェースならシェルスクリプトから叩くときもゴニョゴニョと書けば使えそうだし。ちなみに、専用のUIも開発されている。
ディスクの残容量はどう見えるの?とか個々のファイル毎の履歴はどうやって保持しているの?とか興味は尽きないが詳細はコードを読むか、実際に動かしてみないとわからない。
ともあれ、これでPlan9使いに馬鹿にされなくなったわけだ*1

*1:実際には、Plan9使いに便利さを説かれたことはあっても馬鹿にされたことはないです。そもそもUNIX用バージョン付きファイルシステムはこれが最初でもないし。