いまどきのストレージ

ディスクを潰しながら考えていたのだが、3.5インチHDDって何時までメインストリームで居られるのだろうか。イノベーションのジレンマの教えるところによると、3.5インチは2.5インチに駆逐されるのだろう。
実際、最近ラックマウント型サーバではシステム用のディスクとして2.5インチのHDDが使われることが多くなってきた。hpだとDL360 G4pまでは3.5インチの2本か2.5インチ4本構成だったものが、G5から2.5インチの6本構成のみになった。正直言って6本はターゲットとする使い方からすれば少々大袈裟だと思うが、いずれにしろメインストリームサーバのDASとして3.5インチHDDを使うのはもはや主流ではなくなった。
じゃあ完全に3.5インチHDDが無くなったかと思いきや、逆にストレージに特化したモデルが新しく出ていたりする。いわゆるディスクの塊みたいなサーバ。hpだとDL320sだったり、SUNのSun Fire X4500。前者は最大14本、後者にいたっては上部からの搭載ながら最大48本のディスクを搭載できる。それぞれ想定用途のところにはストリーミングやアーカイブサーバなんかが挙げられている通り、CPU能力とストレージのキャパシティの比率が通常のサーバに比べるとかなり異質。何せヘッドの数が多いので、RDBMSなんかを動かしてみたくなるところだけど、ガンガン使うとなるとCPU能力がネックになるだろう。そうするともう少し軽めのHTTPで単純にファイルを配るだけという負荷ではどこが最初にサチるのだろう?実機があれば試してみたいところ。
そもそもあんなに多くのディスクを搭載した状態でどれぐらいリニアに性能がでるもんなんだろう。安物のPCベースで同じような構成を作ったとして、接続ディスク数は真似出来てもバスがサチって実際にパフォーマンスは出ないだろう。箱ものとして出ている以上その辺も考えられているとは思うけど。
3.5インチHDDはこういうとにかく大きなストレージとして、案外しぶとく生き残るんじゃないだろうか。むしろ、2.5インチの方がその中途半端な大きさ故にSSDから追い上げをくらって消滅しそうな気がする。