犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

来月から映画が公開されるとかで書店の店頭でビデオを流しての販促にまんまと引っかかって購入。一晩で読み切ってしまった。現代が舞台の小説は久しぶりだったので、サクサクと読める感覚が妙に新鮮。
予告編の一部を店頭で見ただけだったが、主人公の外見は完全が完全に役者の顔で読んでしまった。映像があるのも善し悪しだな。
一本の映画にするにはやや尺が長いように思うけど、どのエピソードを削るんだろう。
サスペンスに限らず一般的に物語ではよく話を回すために敢えてではなく愚かな行動をとる登場人物を出すことがある。ミステリーとかで雪山の山荘から真っ先に捨て台詞と伴に脱出を試みて、3番目ぐらいの被害者になる奴とか。この小説でもやっぱり愚かな行動をとることで話を進める役割の人物が出てくるのだけど、こういう人物が出てくると一気に話をつまらなくする。全員が理にかなった行動をとりつつ事態は難局を迎え、それを克服していく様がみたいのだけどそういう舞台設定というのはより一層難しいとは思うのだけど。