機動戦士ガンダムUC

読了。
宇宙世紀物の直系としては久しぶりの新作。しかもシャアの動乱の直後のUC.0096という書かれれば一番目立って一番それ以前の話と密接に関連する時代設定で。
本編の中身としては正直どこかで見たような光景の切り貼りな感じもする。「高専生が主役」とか「コロニー内の戦闘」とか「ねちっこい特殊部隊描写」とか「思わせぶりすぎる超兵器」とか「拘束を破壊して暴走」とか「ハイパーモード(笑)」とか。
ニュータイプ論とかでは変に自説を滔々と語ったりしなくて、割と従来の路線を踏襲するようだ。そもそも文体に粘性が高いのはこの作家の人の特性だからそれほど気にならなかった。御大の書かれた物でももっとクドい物はあったし。