ICOのGPL違反問題

twitterでつぶやいていたけど、作者の人が強硬なGPL原理主義者ではないらしいので、それほど話題として盛り上がらないと予想される。
きっかけとしてはSlashdotの本家で話題になったのを見付けて職場でネタにしていると、偶然作者の人と大学からの友達という人が同僚に居て、その人が連絡をとったというもの。なんでもそんな問題にかまけているほど暇ではないらしく、もうちょっと落ちつかないと正式な対応できないらしい。
権利者としては全ソースの公開を求めるほどには、その時点で考えていないとのことだった。とりあえず、ライブラリに手を入れたんならそこは公開して欲しいとか。
しかし、こういう話題となると急に元気になって公開しろと迫る外野の人が居るね。問題の有無はともかくとして、具体的な落しどころは当事者間で納得のいく話し合いの結果ならそれでいいと思うのだけど。
あと、今回の問題を発見したリバースエンジニアリングを非難している人が居るけど、こういう手法自体を否定されると社会的にも色々と困ったことになると思う。今回のように権利侵害の証明もあるし、マルウェアへの解析が出来ないとなると大規模感染を止める手立てがないという状況にもなり得る。
国内では正式な判例もないらしくグレーのようだけど、解析手法を規制するのではなくその結果の利用について規制するほうが社会的にも有益なんじゃないだろうか。