焦げた料理を出す店

職場での会話である店が調理人が変わって質が落ちたという事が話題になった。曰く「焦げた料理を出された」そうだ。私もそれを聞いたときには、酷い店だと思った。
しかし、翻って自分達は仕事で焦げたものを出してやいないだろうか。時にはおよそ食える物とは言えない水準の成果物を作ってしまってはいないだろうか。出した後に挿し換えれば済むからと、適当な水準でリリースしてしまっていないだろうか。
なるほど料理はコンピュータよりも単純かもしれない。しかし、総体としてのコンピュータシステムが複雑であろうと各人が担当するパートにおいての複雑さはそれほど大差があるとも思えない。
ソフトウェアに関連するエンジニアリングはその特異性から他の分野に比べてもやや保護され過ぎているのではないかと、近所の中華屋でやや焦げた料理を食いながら思った