吉牛マトリックスの謎

凋落著しい吉野家であるが、最近は牛丼を主軸としつつもセットメニューに熱心なようである。
普段はメニューなど見ずに適当に「並」だの「大盛り」しか注文しなかったのだが、まじまじとメニューを見るとセットメニューが綺麗なマトリックス構成になっているのに気付かされる。マトリックスは3軸でそれぞれ副菜、汁物(玉子も含む)、牛丼のサイズからなり副菜の種類でA、B、Cと命名されており、それに加える汁物によって名称が変わる。最後に牛丼自体のサイズを指定することで注文したいメニューを一意に指定できる。「Aセット味噌汁並」「Cセット豚汁大盛り」みたいな感じだ。
メニューを直交性の高いマトリックス構造にしたのはいいのだが、客への浸透はいまいちのようで「Aセット」などのように情報不足の指定をする人が多いようだった。店員は都度、並でいいかの確認をとっているようだったが汁物の内容確認までは実施していないようだった。店員の練度によるのかもしれないが、デフォルト動作と思われる味噌汁に自動的に確定させているようだ。
詳細な指定方法はさておき、客単価の向上には一役かっているように見受けられた。