Investigation: Is Your SSD More Reliable Than A Hard Drive?

SSDは本当にHDDよりも信頼性が高いのかという記事。ありがちな「俺が使って大丈夫だったから、大丈夫」とか「外れを引いて痛い目にあったから、SSDは信頼できん」とかいう短絡的な話ではなく大量導入したケースの故障率を追いかけていて面白い
曰く

  1. MTBFは信頼性について何も語らない
  2. 年間平均故障率はメーカが主張する値よりも高い
  3. ドライブは使い始めの年に壊れやすい傾向はない。故障率は利用年数に応じて増加する
  4. SMARTはあてになる故障の前兆現象の検出にはならない
  5. 「企業向け」と「個人向け」は故障率の面では非常に似通っている
  6. 同一アレイにある一つのドライブが故障は他のドライブの故障する可能性が高い
  7. 温度は故障率に対して大した影響は与えない

とのこと。
大量導入されて故障率のデータが上がってきているのは必然的に発売からやや時間が経過したドライブばかりなのでそれを差し引く必要はあるが、故障率という点ではHDDよりも安全とは言えそうだ。ただ、やはり無視できないレートで故障はする。
エンタープライズ向けでIOPSを稼ぐためには今までHDDを大量に束ねて使っていたわけだし、単体性能が一桁違うドライブになったために数が減って単純に故障点が減っているだろうという指摘には納得した。しかしSSDの性能を十分に生かせるほどのRAIDコントローラが十分にあるかと言われるとまた別問題である。