ファイルシステムの限界

先日、某Plan9の人と話していて現代的な情報システムだとこんな構成でやってますよー、とか話した。
その方に言わせると現在よく使われているシステムはRDBMSに偏重しているよね、とのこと。確かにレプリケーションとかを駆使して分散させまくったり頑張っているのは分散ファイルシステムの方法論に近い気もする。
じゃあファイルシステムにすると何が良いのかと言うと、個別のファイルの粒度でケーパビリティを細かく設定できたりとか、見せ方を統一して見せられるのが良いとのこと。メールの取得を例にするとPOP3を個別に実装する必要はなくて、ファイルシステムとしてスプールをmountできればあとはファイルの操作だけになるよね、とか。そういう特定用途向けのファイルシステムユーザランドで実装するから、kernelが大変なことになるわけではないし。
じゃあ、明日にでもRDBMSを捨てられるかというと、実際に置き換えるにはSQLのような問い合わせ手法が無いと難しいんじゃないかな。あと今使われているようなRDBMSのようなデータ規模をファイルシステムで実現したときに、ちゃんとパフォーマンスが出るのだろうか。私の感覚ではなんとなく無理そうな感じがするのだけど。
WinFSなどのようにRDBMSに近付いているファイルシステムもあるし、最近聞かないけどRawIronなんてもあったのでストレージを取り巻く環境は徐々に一つになってくるのかな。ネットワーク透過のファイルシステムについても、NFS以降知識が止まっているので、再度補充しておかねば。