Linuxで動くTV録画システム
名称 | vrs | MythTV+Mythweb | foltia |
記述言語 | php4/5 | C++/php | perl |
データベース | csv | MySQL | PostgreSQL |
番組情報のソース | TV王国 | xmltv(ontvjapan) | しょぼいカレンダー |
自動予約 | なし | あり | あり |
放映時間ずれへの対応 | なし | なし | あり |
対応キャプチャカード | V4L2 | V4L,ivtv,go7007 | ivtv |
自動トランスコード | なし | 追加で対応 | あり |
Video Podcast | なし | なし | あり |
みたいな感じ。
vrsはかなりお手軽な感じで小さなシステムだけに、手を入れるのは一番簡単だった。録画部分を差し替えたり、バックエンドをSQLiteに書き替えたりして1年ほど使っていた。特定の番組を自動的に録画する機能がないことやバッチのキューイングなどの仕組みがないことが不満といえば不満だった。情報のソースとなっているサイトをwgetで取ってきて、正規表現でリンクを書き替えるというかなり思い切った作りだった。そのため、ソースにしているサイトのフォーマット変更に弱くこれが利用を止めた決定的理由。
MythTVは海外で開発されているソフトだけに、開発リソースが豊富で非常にパワフル。Linux boxをSTBのように使って、10feet UI上で操作が完結することを想定している。ウェブから使うには追加でMythwebというソフトウェアが必要。それでも初期設定の一部にX11でなければ設定できないところがあったりして、わりと煩雑。シリーズソフトも多彩で、STBとして使えばかなり便利そう。
記述言語がC++ということもあり、ちょっと手を入れて使うには敷居が高いように感じた。私の場合にはdebian-multimedia.netのバイナリを使っているので、手を入れると管理を全部手動に切り替える必要がありそうというのもある。
番組情報もxmltv経由で取得したのをローカルのDBに格納する形式なのでかなり大掛りながら、いざ動いてしまえば使い勝手はよい。
最後がfoltia。まだあまり使っていないが、規模と使い勝手のバランスが良さそう。用途が明確で、必要な物を必要な人が書いているからだろう。日本人の開発者の方が書いているだけに、情報のソースも含めて日本ローカルな事情への対応は良いと思う。Githubでforkしたプロジェクトが動いているらしいけど、ぱっと見ではまだアプリの機能拡張をする段階ではなく記述の整理などを行っているようだ。
ちなみに、現在はMythTV+Mythwebにgo7007とivtvのカードという体制。録画コマンドの部分だけプラガブルになっていないのが不満。