スカイ・クロラを観てきた

どうせ押井作品だから並ばずに観られるだろうと甘くみていたら、座席指定の劇場では夕方の回まで空きが無いという状況。悔しいので近くにある他の劇場まで足を伸ばして観た。こちらも開場前から並ぶほどの盛況ぶり。実際に席が満席になるほどではなかったが。
内容は、原作者とよく揉める印象のある押井監督にしては原作のラインをよく守った話だったと思う。それでも後半は独特の長台詞をやっていたりして、ああ我慢できなかったのかな。むしろ原作よりも分り易くするために手を入れたという印象。
声優陣に俳優・女優を配するという今回のキャストは主役の草薙水素役以外はおおむねハマっていた。トキノ役の谷原章介さんなどは、二枚目の俳優だと認識していたけどこれほど芸達者だとは予想外だった。正直、ベクシルのときはイマイチだと思っていたので。ドライブインのマスターに竹中直人さんを配しているのだが、ほとんど台詞はなし。なんと贅沢な!
本作のキャラクタは西尾鉄也さんのキャラ造形が全面に出ているのだが、これがちょっと独特。私は忍空の頃から好きなのだけど、リアルな路線とも売れ線のアニメキャラとも違うので嫌いな人は居るだろうな。サブキャラクタの造形なんかが、とても魅力的。