SSD用のファイルシステム

ExtremeFFS has the potential to greatly extend endurance and accelerate SSD random write speeds by as much as 100 times compared with existing systems.

http://www.sandisk.com/OEM/ProductCatalog(1425)-SanDisk_Technical_Expertise_and_Metrics.aspx

SanDiskが既存のファイルシステムと比較してSSD上では100倍ぐらい高速になることがあるファイルシステムを発表したとかなんとか。
国内でもほとんど話題になっていないけど、Managed Flash Technologyという会社が似たような発想で既存のファイルシステムを使うときにSSD用に最適化するドライバ(というかラッパ)を作っている。説明を読む限り大きな売りとしては、SSDの最大の欠点は書き込みの遅さなので、これを隠蔽するように小さな書き込み要求を大きなブロックに集めてから書き込むような動作をするようである。それ以外にも幾つかの手法を組み合わせているようだ。
WindowsLinux用が配られており、Linux版ではdevice-mapperの仕組みを使って既存のブロックデバイスに被せて別のデバイスに見せる仕組みのようだ。効果の方は自社のベンチマークではいずれも驚くほど効果があると書かれている。例えばMtronのMLCのSSDでの効果は非適用時に78 IOPSであったのが、適用後は4,776 IOPSとなっており。なんと61倍も高速になっている。自社でのベンチマークなので、話半分以下としても驚異的に速くなる。
他のベンチマークとしてはBig DBA Head!というサイトがMFTと使ったときと、そうでないときを比較していて、こちらもかなり高速化されたとある。書き込み処理が絡むときに顕著で、15倍から20倍以上速くなっている。ここまで速くなると本当のデバイスに同期書き込みをしているのか疑いたくなるぐらい。
SSD用のライセンスは一つ$250と結構お高めだけど、評価版がダウンロードできるらしいので手元にSSDのある方は是非とも評価して欲しい