net-snmpのカウンタが回ってくれない件

サーバのあらゆる項目を監視するのが趣味となりつつある私だが、最近とあるサーバのステータスグラフがおかしい。
具体的にはCPU使用率でIdleが全くないという表示になる。グラフではSystemやUserと合わせて百分率表示をしているので、いわゆるブン回っている状態に見える。ところが実際にはそこまで忙しいサーバではない。よくよく調べてみるとこれはnet-snmpのMIBの一部*1がCOUNTER32で定義されているにもかかわらず、32bitを越えてrolloverしないようだ。つまり2^32-1で止まったままになっている。カウンタは1tickで1カウントアップされているので、何もしていないようなサーバでは100日もしないでその日を迎えてしまう。
こんなメジャーなバグは絶対にパッチがあるはずと思ってググったところ、DebianBTSでのやりとりとそのupstreamへの報告がみつかった。曰く

ok sounds reasonable. thanks for the patch. applied for
future releases 5.1.3, 5.2.2, 5.3 and later.

ちなみに、CentOS 4.5に入っているnet-snmpはこのバグを抱えているバージョンのようで。private rpmでも作るか。
(追記)ちょくちょく検索でこの記事にいらっしゃる方がいるので補足。このバグはCentOS4.6で直りました。ついでdiskへのI/Oを計測してくれるベンダ拡張MIB(UCD-DISKIO-MIB .1.3.6.1.4.1.2021.13.15.1 以下)がコンパイル時に有効になっていて幸せ。アップデートしましょう。

*1:.1.3.6.1.4.1.2021.11以下のOIDで具体的には.1.3.6.1.4.1.2021.11.53.0(ssCpuRawIdle)がIdle