LL Future行ってきた

寝坊と洗濯物処理のため、午後からのみ

ウェブアプリフレームワーク

狭義でのLLフレームワークの作者がMobaSif能登さんだけというちょっとアレなセッションだった。ひがさんのSeasarはLLとは言い難いJavaだし、Gauche on Railsの人はそのものよりもフレームワーク全般を語れる人という立場だったみたい。
RoRはその影響力ゆえ攻撃に晒されがちだけど、もうちょっと冷静に評価されてもいいんじゃないかな。そういう意味ではひがさんの視点は非常に冷静でかなり納得してしまった。一度影響を受けた上でそれを消化して、是是非非で改善していくべきだよね。
フレームワークはどんどん新機能を追加すべきか、stableであるべきかという話では会場での挙手では安定指向が多かったのが意外。もちろん運用畑の私からすれば安定指向は歓迎すべきことなんだけど、世の中のプログラマはもっと新しもの好きかと思っていた。SeasarMobaSifは安定指向なんだけど、応用分野が結構両極端というのが面白い。RoRフォロワーはおおむねどんどん新機能を取り込んでいく方向に見えるので、世間ではそちらの方が主流に見える。

LLでアート話

ちょっと雰囲気の違うセッションだったので、どうかなと思っていたけどかなり良かった。
プログラマ同士の狭い範囲でディープに語り合うのも楽しいけど、こういうセッションが1、2個混ぜれれていて違う世界の話を聞けるのはイベントならでは。
前半は我々からするとかなりアーティスティックな世界でのLLの活用例。リアルタイムで処理を書き換えていくとガンガン挙動がかわって、挙句物理デバイスとの連携までやっちゃうのは圧巻。さらっとデモ映像だけあったリアルタイムでカメラ映像にエフェクトをかける装置は後ろの仕組みも含めてかなり面白そうだった。
後半でやっていたMaxMSPというのはリアルタイムではあるけど、LabViewのような一種のオーサリングツールであるように思えた。そういう意味ではちょっと言語とは違う世界。

code golf

おっさんにはちょっと速すぎるセッションですた
アルゴリズムの選定がゴルフにおけるドライバーぐらいに相当し、字句レベルや言語特有のイディオムがパターとかに相当するのかな。後者はテンプレートで自動化できそうな気もする。
「一生のうちで二度と役に立たない知識」と言われていたけど、アルゴリズムに関してはもちろんそんなこともないはず。

ローレベル話

扱っている範囲からすると時間が足りなかった感じ。llvmの詳しい話が聞きたかったら、そちらの勉強会に参加すべきなんだろうな。
MicrosoftCLRでマネージドコードへ舵を切ったときには「本当にそうなるのかな」と思っていたけど、ここまで色々と揃ってくるとあらゆるコードがマネージドコードになるというのも絵空事ではないのかもしれないな。
JVMCLRLLVMのコードは相互に劣化なく変換可能なのかな。スタックマシンとレジスタマシンではかなり差がありそうだけど。
人類は今度こそx86の呪縛から自由になれるのだろうか(期待してないけど)

LT

やっぱりLT慣れした上手い人とそうでない人の差が大きいな。慣れていない人でもLTでやらなければ、結構受けただろうにというのもあって残念。

全般的に

いやーPHPが嫌われているのはいいし、私もあんまり好きじゃないけど、ここまでガン無視するのはどうなんだろう。単にプレゼンする人が居なかった以上に排除されているのではと思えてくる、あるいは前回までに弄られすぎて発表する人が居なくなっちゃったとか。
Larry Wall本が当たった人が普段はPHPを使っていると言っていたのが印象的。温いPHP使いをPHP関連のセッションと称して釣っておいて、他の言語に引きこむような流れにしておかないと今後イベント自体が蛸壺化してしまうのでないか心配。