クティオを買ってみた

クティオとは、netindexが出しているモバイルアクセスポイント。PHS300の国産版と言えば分かる人にはピンと来るだろうか。USBかCFの携帯電話モデムとWiFiのAPをバッテリー稼動できるようにしたもの。EMOBILEとかの端末を契約していれば、どこでもPSPiPod touchでネットワーク接続が取れるようになる。
PHS300はソフトウェアの出来はともかく、ハードウェアの作りにやや難が有ると聞いていたので国産のこちらにしてみた次第。IIJmioとhi-ho(両者は実体は同じはずだが)が個人向けに販売しているので、Amazonでも購入できる。

オヤイデ モノプラグ P-275M

オヤイデ モノプラグ P-275M

私はD02HWを持っていたので、これと組み合わせて使ってみた。

ハードウェアはとてもシンプルで、スイッチらしきものは電源とWPSの同期時に押すボタンだけ。電源スイッチはOFF/ON/SAVEの3つの位置があって、SAVEだと省電力モードになるとかで恐らく空中線電力を抑えるのだろう。私の使い方ではこのモードでも十分に飛んでいるように感じたので、このモードを常用しそうだ。
SSIDを2つ有効にできてそれぞれに異なる暗号プロフィールを適用できたりするところは、DSとそれ以外のデバイスでの共用することを想定しているのだろうか。
設定は今時のデバイスらしく、ウェブ経由で設定する。必要な設定項目はそれほど多くなく、デフォルトの状態だと無線LANの部分に全く暗号が適用されていないのでその辺を設定するのと、3Gのネットワーク部分では認証情報のID/パスワード/APNを入れるぐらい。
動作ログを見ればわかるが、中身はLinuxらしくログの内容ももろにsyslogの出力結果がそのまま見られる。かといって、telnetsshインターフェイスは用意されていないようだ。フィルタ関連はiptableの機能を使っているのもあり、色々とできる。
この種のデバイスで気になっていたのは、コールドブートから実際に使えるようになるまでどれぐらいかかるか。簡単に測ってみたところ、WiFiが上がってくるまで40秒ぐらい、3Gのネットワークで実際にインターネットに出ていけるようになるまで70秒ぐらいといったところだった。OSの起動時間を考えれば、思ったよりは遅くない。
バッテリーの持ちはまだ測れていないが、カタログスペックでは3Gのネットワークを使いながらだと100分らしい。それなりに速いプロセッサが入っているのか、本体はかなり発熱する。
USB接続のモデムでもそれなりに便利なのだが、やはり本体に大半が収納できるCFタイプのモデムの方が相性が良さそうだ。