RAIDはこの先が無いのか

という記事を読んだ。
密度、容量、帯域、エラーレートの観点から言って過去15年で密度だけが歪に成長してしまったので、RAIDシステムでは十分な信頼性が確保できなくなっているのではないかという指摘。容量が増えたけど、帯域とエラーレートがそれに応じて伸びていないのでリビルド中に壊れるリスクが十分に回避できないよ!とも。
ConsumerレベルのSATAを使っていると1PB未満でスペック上のエラーレートに触れてしまうよという警句もある。1PBなんて夢のような大きさだったが、下手をすれば個人レベルでもこのクラスのデータを貯めている人は居るだろうし、馬鹿にできない話。
そもそもの問題としてHDDをベースとした伝統的なストレージはSSDに押されて、主力ストレージからは外れて少し前のテープストレージみたいな位置付けになると思っている。なので、容量の増加は今後も求められるが、帯域やレスポンスなどは今より要求性能が一段落ちてくるんじゃないだろうか。そうなってくると現状のRAIDアーキテクチャでは不足だったり過剰になってくるのだろう。
この記事の締めでもOSDとdeclustered RAIDの技術が次の福音になるだろうと言っている。残念ながら、技術の名前ぐらいしか知らないので勉強せねば