Google public DNSの狙いと次の一手

なぜDNSを提供するのか

世界中のロケーションでサーバを運用するGoogleにとってエンドユーザに一番近いホストから応答を返すのに非常に便利だから。
原理はAkamaiの最適配信と同じで、もっと根本的なところからやろうとするとこういうサービスを提供することになる。

anycast

幾つかの経路サーバで見たところ、複数の拠点から同じIPアドレスに対する経路を広報しているようでanycastをしているように見える。
anycastとは世界中で同じIPアドレスを名乗っているホストが複数存在し、その最寄りのホストへパケットを投げれば応答が得られるというもの。同じような使い方をしているのはDNSのroot serverがanycastによって分散している。普通のTCPでは難しいが、DNSのようにUDPを使うときには冗長性と可用性と遅延の最小化が図れる便利な技術なのだ

次にやりそうな事

  • 不正な使い方(とGoogleが判断した)のFQDNDNSレベルでbanする

このFQDNフィッシング詐欺に使われているから引けないようにしますねー、とか。面倒なライバイルが新しいFQDNでサービスを開始しても、「何故か」反映が遅くてスタートアップの客を取り損ねるとか。

  • 勝手にgTLDを作り始める(←これが言いたかっただけ)

その頃には一般市民にはDNSを立てる知識がGoogleによって隠蔽されているため、誰もそれを止める術が無くなっているのです。